香典をお渡しする際のマナー表書きと故人への思い・・・
筆ペンは、慶事にも弔事にも、また文書に署名をする際にも、便利な道具であり、毛筆に慣れていない方でも、それで書く事で、文字に気持ちが伝えられる様な気がするものです。
が、この筆ペンを購入される時に、きちんと商品の表示を見て買って居られるでしょうか・・・。もちろん、硬筆とか軟筆とか、細字とか太字と云う表示は、自分の筆の癖がありますから、見て居られると思いますが、「うす墨」と、表示してある筆ペンを、敢えて置いてある事を、どれくらいの方が気にされているでしょうか。
突然の訃報で、葬儀に会葬される場合、おおよその場合、お香典を持って行かれると思いますが、その表書きする字を、できれば、うす墨で書く事がマナーでもあります。
故人との関わりが深く、お世話になってなっているからこそ、涙で文字が滲んでしまいました―。と云う、心からの哀悼の意を伝える為です。
最近は、余り言われなくなった風習ではありますが、その故人に対して、心からの無念や溢れんばかりの感謝の気持ちを、お伝えしたいなら、必ず薄墨で書きましょう。また、香典袋の色で、ちゃんと表書きを確認せずに買ってしまうと、表書きが、「御佛前」だったり、「志」だったりする事もあるので、きちんと「御香典」または、「御霊前」と、表書きしてある物を選ぶか、心を込めて自分で、書きましょう。
最後に香典の渡し方のマナーですが、ふくさに包んで持参し、受付でふくさから取り出して、先方に向けて差し出す様にします。
また、仏前にお供えする場合は、表書きを手前に向けて置く様にして下さい。また、中身を入れ忘れてしまう場合も、稀にありますから、お渡しする前に、必ず中身が正しく額面の通りに入っているか確認して下さい。また、中のお金は新券でない方が良いでしょうし、裏向けにして入れる事もマナーです。
葬儀中のマナーの善し悪しは、故人との関わりにおいて、非常に重要な事ですし、仕事上でのお付き合いであっても然りです。
正しく覚えておきたいものです。
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